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「タネが危ない」話の前に予習 [本]

野口勲さんをごぞんじですか?
野口種苗研究所代表、全国伝統野菜の種、
在来種、固定種を扱う種苗店経営。

その跡を継ぐまでは、
手塚治虫の担当編集者をしていたそうな。
手塚漫画とつながっている、育っているとご当人は言う。

手塚の漫画で扱われる命には
種に対する畏敬の念があると思うのだが
今それが、脅かされている。

野口氏の今の仕事は、
そんな手塚漫画の思いと同じなのだろう。

今、種のほとんどがF1で占められてきている。

そのわけを固定種の三浦大根を例にした
記述の要旨で見てみよう。


固定種の三浦大根を復活させたいと
生産者にまいてもらった。
できたころをみはからって、見に行くと
、、、F1の三浦大根は全部出荷されていたが、
固定種は残されたままだった。

生産者にとってF1に比べ、
生育に時間がかかる固定種。
おまけに大きさがばらつく。
(昔はもう少しそろっていた)
多様性、個性のある野菜ということだが、
販売するには邪魔になるというわけだ。
固定種は
味の良さ、環境適応力、長期収穫、耐病性
に優れているが、
味の良さを除くと、
F1種は、農薬や、化成肥料、
ビニールマルチで、それらを乗り越える。

味の良さにしても、先のダイコンの場合、
大根の辛みがなく、えぐみなく
甘さのない果物のようなF1の味のほうがうけている。

(こうなると、F1でいいじゃないかと
いいたくなる人がいると思うが、
そこでちょっと待ってほしいといいたいのが、
手塚漫画なのだ。)

「人間ども集まれ」という大人向け漫画。
父親の精子が異常で尻尾が2本ある。
ここでは母親が違っても
その父の精子により生まれたこどもは
皆同じ顔の無性人間になるというもの。

小中学校の先生にこれを見せ、
こんな風にみんな成績も同じだったら
勉強のさせがいはあるかと聞いたら、
複雑な顔をしていたとか。

F1の技術を知るにつけ、
これは人間と切っても切れない関係のある
野菜の種の現実と結びついているとしか思えないと
野口氏は言う。

この後、やっぱり怖い種の話が続く。
詳しくは、本を読んでいただくとして、
わたしとしては、
今畑に生きている種を極力、自家採取して、
なるべく交雑を避けながら、
野菜の個性を作りたいものだと思っている。
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これは昨年のなす―種の中身が入っているのか不明だが、
とりあえず播いてみようと思っている。

地球に残された時間 [本]

「地球に残された時間」
レスター・R・ブラウン著の紹介記事の紹介。(笑)

昨年10月末、世界の人口70億。
2050年までに90億に達すると推計されている。
地球で生産される食糧は
どれだけの人口を支えられるか。
消費するエネルギーは
どのように賄っていけばいいのか。

2009年、飢餓と栄養不良を抱えた人々の数は
10億を超えたという。 

穀物生産には
土壌、水が欠かせない。

ところが、「世界人口の半分にあたる人々が、
帯水層の枯渇に伴って
地下水位の低下している国々に住んでいる」
「砂漠化の影響は地球上の陸地部分の25%。
支給の温暖化は気候の不安定化を拡大、
食糧生産の不安定化を増大させている。

農業だけでなく、
経済的な崩壊は遠くも、難しくも、ない。
それを食い止めるには、
2020年までに世界の二酸化炭素排出量を80%削減する。
2040年までに世界人口80億で安定させる。
貧困の根絶。
森林、土壌、帯水層、漁場の回復。
の4目標を掲げそれを達成する手立てを示す。

世界が崖っプちにいることを知らせ
一方で、世界の崩壊を食い止める方法を
具体例をもとに示している。

というサイエンスライター前田利夫氏の紹介記事でした。
題名にひかれて読んだのですが、
紹介記事だけでも大変なことだなと
改めて思い知らされた本です。

TPPにみられるように、
自分の国の食糧を生産できる土壌も技術もあるのに
他国の安い食料を買いあさる今の日本の農政事情。
戦前、ベトナムで200万人が餓死したのは、
日本が、食糧を安い単価で無理矢理輸出させたため。

形は違っても、同じようなことが起きている。
値が高い輸出に食料が回ってしまい
国内の食糧の絶対量が足りなくなって、
食料の値段が高騰。
高額所得者には買えるが貧困層は買えない。
日本が金に飽かせて、食料を買いあされば
貧困層の飢餓が進むことも考えなければならない。

「沈黙の春」にも似た本書。
エコを考える人には無視して通れない本ではないかと思う。
低所得者の我が家では
図書館にリクエストしておこうと思っています。
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